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※当時の文章をそのまま記載しています。現在とは状況が異なる場合がございますので、ご了承ください。
ボストン・ダックツアー
2002年5月22日
第3回のトピックは、前々から是非とも紹介したいと思っていた、あの「乗り物」。今回は「ボストン・ダック・ツアー」について書いてみたいと思います。
ボストンの街を歩いていると、必ず見かけるのが観光用のトロリー。中でも異色を放っているのが、戦闘車の様な形をした色とりどりの「ダック」達です。住んでいる私達にとっては、「おっ、また走ってるな」ぐらいの感覚でしかありませんが、観光客の目には‘とても珍しく、興味深い物’として映るらしく、「あれは一体、何ですか?面白そうですね!」という声をお客様からよく聞きます。この「ダック」は、第二次世界大戦中に戦士の移動や物資の輸送用に使われた水陸両用車「DUKW」を改造したもので、32人乗りの車輌です。「何故、あの乗り物がダック(あひる)なんだろう?」と思っていた人にはやっと謎が解けたはず。第二次大戦中の「DUKW」というコード・ネームから付けられたものなのです。椅子や屋根が付け加えるなど改造をほどこし、ボストン・ダック・ツアーは、ボストンを陸から、そして水上から楽しめる観光サービスを提供しています。
© Miho Amano
ツアーは、プルデンシャル・ショッピング・センターのボイルストン・ストリート出口横からスタート。ダックがたくさん並んでいるので、すぐに解ります。チケットはショッピング・センター内、アン・テイラーとサックス・フィフス・アベニューの間にあるカウンターにて購入できるます。夏場、特に週末は大変混むので、午後のツアーに参加を予定している場合でも、朝の早いうちにチケットを買っておく事をお勧めします。ちなみにカウンターは、8:30からオープン。電話予約は16名以上の団体でない限り、受け付けていません。希望時間、参加者の人数を聞かれるので、それを伝えてチケットを買って下さい。チケットは基本的には当日販売ですが、限られた枚数に限り、希望日の2日前から売っています。早くチケットを確保しておきたい人には利用したいシステムです。一旦購入したチケットはキャンセル、変更、返金は一切付加なので、注意のこと。チケットを購入したら、スタート地点に行き、指定されたツアー番号の前で待ちます。ダックの中は2人掛けの椅子が並んでいて好きな所に座れるので、なるべく早く行って列の最初に並ぶのが、良い席取りのコツ。子供連れの家族や、あるいは大人でも、天気が良い日は屋根の無い後部座席に座る事がお勧めです。太陽を満喫して、ボストンの観光を楽しみましょう。
さて、いよいよ出発になると、コン“ダック”ターと呼ばれるドライバーがダックに乗ってきます。実は、ボストン・ダック・ツアーの売りの一つは、このコン“ダック”ター。どこのトローリー会社よりも面白いという評判です。今回私が乗車したドライバーは、「自分は元マジシャンだ」だと自己紹介し(格好もマジシャン風)、出発前に簡単なマジックをして客を笑わせていました。持ち味は人によって違うのでしょうが、ユーモアのセンスが溢れているといった点では共通しており、ツアー中も説明の合間合間にジョークを織り交ぜ、初めから終わりまで面白可笑しい案内で楽しませてくれます。 ツアーの所要時間は約1時間20分。トリニティ教会、ボストン・コモン、州庁舎、そして、チャールズ川のクルーズを挟んで、ノース・エンド、ファニュエル・ホール、ニューベリー通り・・・といったルートで、フリーダム・トレイルを周ります。ハイライトは、やっぱり、チャールス川のクルーズ!川に入ってしばらくすると、コン“ダック”ターが「ダックを運転してみたい人!」と聞いてくるので、試してみたい人は迷わずに挙手しましょう。ほんの数分程度ですが、コン“ダック”ターの気分を味わえ、歴史ある水陸両用車を運転する事が出来ます。また、「このクルーズ中にコダック・モメントあり!」なので、それもお見逃しなく。
一般のトローリー・ツアーと違い、ボストン・ダック・ツアーは途中停車もなく、当然ながら下車も出来ません。各観光スポットをじっくりと観て周りたい人や、ボストンの歴史をしっかりと学びたい人には少し物足りない感もあるかと思いますが、本当にコンパクトに楽しめる様になっています。そして何よりも、水・陸両方から観光を満喫出来るツアーはダック・ツアー以外にはありません。これから観光でボストンにいらっしゃる方、在住の方でも未だダックに乗った事のない方、是非、時間を見つけて御参加ください!ボストン・ダック・ツアーは、4月~11月、9:00から日没の約1時間前まで運行しています。カウンターのオープン時間やチケット料金についての詳細はwww.bostonducktours.com を御参照ください。また、弊社(WPS)では、チケット手配の代行を行っています。チケットを買いにプルデンシャル・センターまで行く時間がない方、面倒な方は、まで御連絡ください。折り返し、詳細を御連絡致します。