今ではドアベルやインターホンがありますが、ビーコンヒルが住宅街として形成された当時はまだドア・ノッカーの時代で、人々は手でコンコンとドアをたたく代わりにノッカーを使い、中にいる人に到着を知らせたそうです。
たくさんあるので全ては撮影しきれなかったのですが、先日、久しぶりに太陽の光を浴びながら散策する機会があり、目に留まったノッカーを撮ってみました。
ドア全体ではどうしてもノッカーが小さくなってしまうので、ズームインした写真を載せさせていただきますが、まず、ドア全体の様子はこんな(☚)感じです。
殆どのノッカーは上部に付いていますが(黒いドア)、ドアノブの高さにあるものもあります(赤いドア)。ちなみに、黒いドアに映っているのは新緑の葉でドアのデザインではありません。撮った時は気づかなかったのですが、天気が良かったので反映してしまった様です。
以下、写真に収めたドア・ノッカーの数々を大まかにカテゴリー分けしてみました。
<シンプルなデザインタイプ>
一つ目のタイプを一番多く見かけます。正面から写真を撮ったので分かりづらいのですが、電話の受話器の様な形をしています。
<動物タイプ>
ライオンやトラは勇敢さや強さを意味しているそうです。鷲はアメリカのシンボルとして有名です。
<パイナップル>
歓迎を意味するパイナップルです。
この様に色々とあるのですが、弊社が見つけたお気に入りのドア・ノッカーは下記の4つです!どれもボストンやニューイングランドを思い起こさせてくれるデザインです。
いかり型のドア・ノッカー。大西洋に面しているマサチューセッツ州には今でも漁業が盛んな町があります。タラがたくさん獲れて主要産業だった時代もあり、州議事堂の下院議員会議室には今でも木製のタラが飾られています。
このノッカーは、クジラの形をしています!当地では春から秋にかけて鯨見学のツアーが人気で、優雅に泳ぐクジラの姿は一見の価値ありです。
クラム(2枚貝)のデザインが施されています。ボストンはクリーム系のクラム・チャウダー(New England Clam Chowder)が有名です!
見る度に微笑んでしまう、ロブスターがデザインのドア・ノッカー。クラム・チャウダー同様、ロブスターはボストンの名産として有名です。
ビーコンヒルは本当に雰囲気の良いエリアですが、様々なドア・ノッカーの存在が更に素敵な場所にしてくれています。レンガや石畳の道が多いので足元には十分にお気をつけいただきたいのですが、是非、ノッカーにも注目しながら散策していただけると嬉しいです。